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桜の季節が巡っても~追憶~
第46章 三年目のデート2(再編済)
「重ね重ね言うけれど、それは本当に悪かったと思ってる。その時間があれば、他のどこかにひとつでも多く泉夏を連れて行ってあげれた」
「…私、なんとも思ってないよ。先生が側にいてくれれば、それでいい。先生がいてくれさえすればいい。どこに行けなくても先生が一緒なら、それだけで十分嬉しい」
あなたがいる。
たったそれだけ。
たったそれだけが、自分をこんなにも幸せにしてくれる。
贅沢は言わない。
これ以上を望むなんて。
もう何も欲しくない。
あなた以外は。
だから、いて。
ずっと、いて-。
スクリーンの照明が落ち始める。
予告の開始。
ふたりは引き寄せられるように、唇を重ねた。
一番後方の席だったし。
スクリーンには観客がそれなりに入っていて、ふたりの座席からいくつか空けても人が座っていたけれど。
開始された予告の上映に夢中で、きっと気付かれてない-思う事にして。
万一目撃しても、遠恋中だから大目にみて-願いつつ。
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