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桜の季節が巡っても~追憶~
第48章 日曜日の朝2(再編済)
「なんか俺に会っちゃってまずいなって、顔に見えたけど?」
煙草の煙を宙に吐き出しつつ、龍貴はちくちく責めてくる。
「有栖川先生に怒られちゃう…とか?」
その名を出されれば、即座に反応してしまう自分が恨めしい。
一瞬固まってしまえば、最高に底意地の悪い笑顔が待っていた。
「何?先生に、龍貴とは口を利いちゃだめだとでも言われた?」
からかうような口調に、泉夏は赤くなりつつも反論する。
「…先生はそんな事言わないし」
「偶然会ったコンビニで、立ち話をするのも禁止って言われたか?」
連続で意地の悪い質問を投げ掛けられ、泉夏は眉間に皺を寄せる。
「そんな事、先生は絶対に言わない。龍だって知ってるでしょ」
無意識のうちに睨めば、龍貴は鼻で笑った。
そして、言った-よく知ってるよ、と。
「…なら、そんなに苛めないでよ。泣くからね」
泉夏はささやかな反撃に出る。
しかしその仕返しは、龍貴にとって絶大な効果を発揮するらしかった。
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