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桜の季節が巡っても~追憶~
第48章 日曜日の朝2(再編済)
「龍は泣いてる私に困って、どうにか泣きやませそうとしてくれただけじゃん。他の気持ちなんか一切なかった。龍の事誤解されたくないから、私、先生にちゃんと話したもん。先生は分かってくれた。怒らないでいてくれた。こんな事で嬉しいなんて思っちゃだめなのは承知で言うけど…でもそれでも、妬いてはしまうから『一緒に映画に行きたい』って言ってくれたと思うし」
大事にしてくれてる。
大切にしてもらってる。
『愛されている』のは絶対だって思うのに、彼を前にするとどうしてこうも胸がざわめき始めるのか。
どうにか落ち着こうと、泉夏は深呼吸を繰り返す。
何かの前兆を即座に感じ取ったからか-実に珍しく、龍貴は謝罪を口にしてきた。
「…らしくない事言った。悪かったよ」
当たり前ように伸びる、龍貴の右手。
頭を撫でられる直前。
泉夏は弾かれたように、慌てて数歩、後ずさった。
宙を掴む、彼の手。
心底驚いたような、目。
もう彼とは随分、長い付き合いだけど。
こんな顔をした彼は初めて見た。
しまった-思った時は、時すでに遅し。
大事にしてくれてる。
大切にしてもらってる。
『愛されている』のは絶対だって思うのに、彼を前にするとどうしてこうも胸がざわめき始めるのか。
どうにか落ち着こうと、泉夏は深呼吸を繰り返す。
何かの前兆を即座に感じ取ったからか-実に珍しく、龍貴は謝罪を口にしてきた。
「…らしくない事言った。悪かったよ」
当たり前ように伸びる、龍貴の右手。
頭を撫でられる直前。
泉夏は弾かれたように、慌てて数歩、後ずさった。
宙を掴む、彼の手。
心底驚いたような、目。
もう彼とは随分、長い付き合いだけど。
こんな顔をした彼は初めて見た。
しまった-思った時は、時すでに遅し。

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