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桜の季節が巡っても~追憶~
第48章 日曜日の朝2(再編済)
「先生、やっぱ言ってたろ?」
龍貴は静かに笑った。
「それが普通だ。先生はお前が好きだよ。お前の事、凄く大事に想ってくれてる」
「…言ってない」
「悪かったよ」
「だからっ。ほんとに言ってない!龍にもう触られちゃいけないなんて、先生がそんな事言うはずがない。これは…今のは」
後が続かない。
喫煙しに来た人達の注目を浴び始め、躊躇いながらも、龍貴は泉夏の手を取った。
コンビニの建物右奥。
駐車場脇の、人気のない一角に向かう。
触れられるのが嫌になったんじゃない。
その手が今までどんなに心地良かったか。
その手に今までどんなに勇気づけられてきたか。
覚えてる。
忘れるはずがない。
だけどほんの一瞬、思ってしまった。
煙草だけじゃなく、他の匂いもつけて行くわけにいかない。
今日だけは絶対、だめだって-。
気付けば、彼を拒絶してしまっていた。
優しい彼を。
こんなにも優しい彼の手を。
地の果てまでの激しい落ち込みが、涙を押し出す直前だった。
龍貴は静かに笑った。
「それが普通だ。先生はお前が好きだよ。お前の事、凄く大事に想ってくれてる」
「…言ってない」
「悪かったよ」
「だからっ。ほんとに言ってない!龍にもう触られちゃいけないなんて、先生がそんな事言うはずがない。これは…今のは」
後が続かない。
喫煙しに来た人達の注目を浴び始め、躊躇いながらも、龍貴は泉夏の手を取った。
コンビニの建物右奥。
駐車場脇の、人気のない一角に向かう。
触れられるのが嫌になったんじゃない。
その手が今までどんなに心地良かったか。
その手に今までどんなに勇気づけられてきたか。
覚えてる。
忘れるはずがない。
だけどほんの一瞬、思ってしまった。
煙草だけじゃなく、他の匂いもつけて行くわけにいかない。
今日だけは絶対、だめだって-。
気付けば、彼を拒絶してしまっていた。
優しい彼を。
こんなにも優しい彼の手を。
地の果てまでの激しい落ち込みが、涙を押し出す直前だった。

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