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桜の季節が巡っても~追憶~
第48章 日曜日の朝2(再編済)
胸を満たす溢れる思いは、自分の貧相な語彙では的確に表現出来そうになかった。
彼をもう困らせたくないからしないけど。
泣きたくなるのを必死に堪え、ひたすらに彼を見詰める。
互いにどれくらいそうしていたか-沈黙を破ったのは、龍貴だった。
「そもそも。なんで先生に話したの?俺は別にいいんだけどさ。基本、隠し事とか嫌いだから。先生に秘密がなくなって、逆にすっきりしたって言うか。…でもお前は、出来る事なら隠しておきたかったんじゃないの?」
「…匂い」
「匂い?」
「龍の…匂い。セブンスターと、香水の。私の身体に…ついていたから」
-だから。
言い淀む泉夏に、龍貴は感心したように声を発した。
「先生がお前を押し倒した瞬間、いつもはお前からしない匂いがしたわけだ。勘の鋭い先生に、これはおかしいと激しく攻め立てられて、白状せざるを得なくなったと」
押し倒されても、攻め立てられもしていない-間違いを正そうとしたのに、更に揶揄されてしまう。
「似たような事はされてるだろ」
龍貴のからかいに、泉夏は赤くなるしかない。
彼をもう困らせたくないからしないけど。
泣きたくなるのを必死に堪え、ひたすらに彼を見詰める。
互いにどれくらいそうしていたか-沈黙を破ったのは、龍貴だった。
「そもそも。なんで先生に話したの?俺は別にいいんだけどさ。基本、隠し事とか嫌いだから。先生に秘密がなくなって、逆にすっきりしたって言うか。…でもお前は、出来る事なら隠しておきたかったんじゃないの?」
「…匂い」
「匂い?」
「龍の…匂い。セブンスターと、香水の。私の身体に…ついていたから」
-だから。
言い淀む泉夏に、龍貴は感心したように声を発した。
「先生がお前を押し倒した瞬間、いつもはお前からしない匂いがしたわけだ。勘の鋭い先生に、これはおかしいと激しく攻め立てられて、白状せざるを得なくなったと」
押し倒されても、攻め立てられもしていない-間違いを正そうとしたのに、更に揶揄されてしまう。
「似たような事はされてるだろ」
龍貴のからかいに、泉夏は赤くなるしかない。

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