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桜の季節が巡っても~追憶~
第48章 日曜日の朝2(再編済)
「ああ、それじゃあさ。今日も既につきまくりじゃん?さっき思いっ切り、煙草の煙吹きかけちゃったからなぁ」
「…だね」
泉夏が呟けば、龍貴は顔を限りなく近付けてきた。
「お前、泣くのやめたの?」
非常に悪い笑みを湛えながら、囁かれる。
なんでもなくても心臓は大きく波打ってしまう。
「…泣かない。だって昨日、龍に言われたし」
激しく動揺しながらも泉夏が肯定すれば、扇情的な眼差しを龍貴は送ってきた。
「なあんだ。泣いたら、また抱いてやろうと思ってたのに」
『抱く』-その単語に、妙にどきどきしてしまう。
『抱き締めてやる』-そのまま、深い意味などないのに。
過剰に反応してどぎまぎしてる泉夏を横目に、龍貴は独り、ごちる。
「そんな事したら、今度こそ本当に殺しに来るだろうな、先生」
-怖いな。
言う割に、その顔は最高に愉快そうだった。
「…だから。先生はそんな事、しないって」
泉夏が溜め息を吐きつつ窘めれば、龍貴は意外な言葉を放った。
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