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桜の季節が巡っても~追憶~
第50章 三年目のデート4(再編済)
「…何か怒ってる?」
遠慮がちに問われるが、泉夏は口を開けない。
水槽に映る自分の顔は-ちっとも可愛くなかった。
「…私が勝手に余計な想像してるだけ。怒ってるんじゃなく…顔も知らない、いたかどうかも分からない誰かに…嫉妬してるだけ」
二カ月ちょっと振りに逢える日まで、それは待ち遠しくて。
指折り数えてた日がやっときて、とても嬉しかった。
楽しい事をいっぱいして過ごそう-確かに思っていたのに。
何故だか実際は、そうはいかない。
たった数日の間《あいだ》に色々あって。
今日はもう最後の一日。
なのになんで今、こんな事をわざわざ思い悩んでいるのか。
自分で自分が分からない。
彼だって凄く、困ってる。
もう、やめよう。
自己嫌悪の塊と化す前に。
「泉夏が何を想像しているのか。その…誰に嫉妬しているのか、俺の中だけの想像でしかないんだけど。恥ずかしい事に、ただの自惚れかもしれないけれど」
一旦区切り、秀王は先を繋げた。
「泉夏と来たのが初めてで。ほんとに他の誰とも来た事がない」
呆れても、怒ってもいない声音だった。
遠慮がちに問われるが、泉夏は口を開けない。
水槽に映る自分の顔は-ちっとも可愛くなかった。
「…私が勝手に余計な想像してるだけ。怒ってるんじゃなく…顔も知らない、いたかどうかも分からない誰かに…嫉妬してるだけ」
二カ月ちょっと振りに逢える日まで、それは待ち遠しくて。
指折り数えてた日がやっときて、とても嬉しかった。
楽しい事をいっぱいして過ごそう-確かに思っていたのに。
何故だか実際は、そうはいかない。
たった数日の間《あいだ》に色々あって。
今日はもう最後の一日。
なのになんで今、こんな事をわざわざ思い悩んでいるのか。
自分で自分が分からない。
彼だって凄く、困ってる。
もう、やめよう。
自己嫌悪の塊と化す前に。
「泉夏が何を想像しているのか。その…誰に嫉妬しているのか、俺の中だけの想像でしかないんだけど。恥ずかしい事に、ただの自惚れかもしれないけれど」
一旦区切り、秀王は先を繋げた。
「泉夏と来たのが初めてで。ほんとに他の誰とも来た事がない」
呆れても、怒ってもいない声音だった。

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