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奥手なオークが貞操の危機!?
第1章 1
「こ、これが男子の部屋……意外にキレイにしてるな」
これがベオの部屋の扉を開けたアーニャの最初の言葉だった。
彼女の肩にもたれかかったこの部屋の主は、豚鼻から熱い呼吸を短く漏らしながらも冷静に答える。
「あまり所有欲がないんでな」
そんな二人の肩越しにひょいと部屋の中を覗き込んで、アリシアが言う。
「そうね、キレイにしているというよりは殺風景といったほうがいいかも」
ベオが大柄な体を横たえるための大きなベッド、勉強用の小さな机と椅子、あとはいかにも実用本位な衣装箱が部屋の隅に置かれているだけ……他には何もない。
「こんなに殺風景なのもちょっと考えものですわねえ……そうだ、飾りのためにぬいぐるみでも持ってきてあげますわ。ねえ、何の動物がお好き?」
アリシアが振り向くと、ベオはさらに歯をくいしばって身を二つに折っている。牙の間からこぼれる呼吸は熱くて、いよいよ切ない。
「すまん……あんまり……話したくない」
「あら、どうして?」
「薬のせいで……おかしくなっている……うっかりすると、オークみたいな台詞を吐いてしまいそうだ……」
「へえ? 例えば?」
「さっきの質問に……『動物だぁ? そんなものより、高慢ちきな女が動物のように床に這い蹲る姿が好きだな』とか……」
その声を至近距離、すぐ肩先で聞いてしまったアーニャは身悶え、そして苦しそうに呟く。
「くぅううううっ♡ こ、殺せぇ」
アリシアの方はニヤリと笑って、ベオの股間をするりとなぞりあげた。
「エクセレント。それでこそオークですわ」
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