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奥手なオークが貞操の危機!?
第1章 1
「オカズ? よくわからないけど、ずっと君たちの事を考えてた」
「やあね、そういうことなら早く言ってくださればいいのに」
 とつぜん、アリシアの唇がベオの頬に降った。
「な、なにを!」
「んふ、少し黙って」
 唇をふさぐ濃厚なキス、すり寄せられる体……
「だ、だめだよ、こんなところで!」
「大丈夫、みんなフットボールを見に行っちゃってますもの」
 アリシアの細い指がしなやかに動いて、ベオの股間を静かになぞった。
「ね、気持ちいいこと、しちゃいません?」
 彼女の呼吸はわずかに跳ねている。
「ふふふふ、愚鈍なオークに図書館で襲われる知的なエルフ……最高のシチュエーションじゃないかしら?」
「この状況では、襲われているのは俺の方なんじゃ……」
「細かいことは気にしないの♡」
 アリシアはスカートをわずかに捲り上げ、するりと下着を脱いだ。
 これに驚いたのはベオのほうだ。
「ま、待って、アリシア! 最後までする気は……」
「わかってますわよ、最後まではしないから、私のことも気持ちよくさせて……」
 そう言いながら彼女は、ベオの太い首に両腕を絡ませる。
「はあ……こうするとあなたの匂いをすごく感じる……」
 うっとりとまぶたを半分引き下げた表情をみて、ベオはうめいた。
「匂い……お風呂は毎日入ってるよ」
「そういう臭いじゃありませんわ、あなた自身が生まれつき持ってる、あなた自身の匂い……オーク臭……」
「それって豚臭いんじゃ?」
「いいえ、すごくいい匂い。濡れてきちゃう……」
 アリシアの手がするり、するりと幾度か動いて、アッというまにベオのズボンを引き下げた。そこからこぼれだした彼の男根は、すでに己の腹を打とうかというほどに反り返っていた。
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