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奥手なオークが貞操の危機!?
第1章 1
アーニャに手を引かれて踏み入ったそこは……さすがは女の子の部屋、家具もカーテン類も可愛らしい白とピンクで統一され、こちょこちょと置かれた小間物もきちんと整理されて一種のディスプレイのようだ。
「へえ……」
感嘆の声をあげて部屋を見回すベオに、アーニャはいかにも恥ずかしそうに身をくねらせて見せた。
「おかしくないかな?」
「なにが?」
「こんなに女の子みたいな部屋で、さ」
「だって、女の子なんだから、普通だろ」
「これが、普段は甲冑に身を包んだ私の趣味だと知ってもか?」
ベオはいっしゅん、その言葉の意味を拾いそこなって沈黙した。なぜなら、目の前にいるのは短パンの裾から覗いた細い太ももをもじもじと擦り合わせて恥じらう、あまりにも当たり前の『女の子』なのだから。
「いいや、普通じゃないか、君だって女の子なんだから」
「ほ、本当に? 女の子だと認めてくれるのか?」
「むしろ、なんで自分が女の子と思われないなんて思ったんだ?」
「え、だってさ、いつも運動ばっかりしてるからアリシアと違って汗臭いし、からだだってこんなに細くて胸とかもアリシアみたいにボーンとしてないし……」
「アリシアはアリシア、君は君だろ? どっちもタイプが違うだけで女の子じゃないか」
「うれしいっ!」
アーニャは両手を広げ、ベオの胸に飛び込んだ。
「おい、あぶないだろ!」
反射的に両手を広げて彼女を受け止めたベオは、むせるほどに濃厚な彼女の汗の香りを嗅いで後悔した。
不快なのではない、逆だ。彼女の香りは甘く、ズクンと下腹部を揺らすような心地よさがある。
「ふむっ」
思わず豚鼻が鳴る。
「あ、ごめん、汗臭いよな」
「いや、その……」
ベオは小さな体をぎゅっと抱きこんで、その耳元で囁いた。
「へえ……」
感嘆の声をあげて部屋を見回すベオに、アーニャはいかにも恥ずかしそうに身をくねらせて見せた。
「おかしくないかな?」
「なにが?」
「こんなに女の子みたいな部屋で、さ」
「だって、女の子なんだから、普通だろ」
「これが、普段は甲冑に身を包んだ私の趣味だと知ってもか?」
ベオはいっしゅん、その言葉の意味を拾いそこなって沈黙した。なぜなら、目の前にいるのは短パンの裾から覗いた細い太ももをもじもじと擦り合わせて恥じらう、あまりにも当たり前の『女の子』なのだから。
「いいや、普通じゃないか、君だって女の子なんだから」
「ほ、本当に? 女の子だと認めてくれるのか?」
「むしろ、なんで自分が女の子と思われないなんて思ったんだ?」
「え、だってさ、いつも運動ばっかりしてるからアリシアと違って汗臭いし、からだだってこんなに細くて胸とかもアリシアみたいにボーンとしてないし……」
「アリシアはアリシア、君は君だろ? どっちもタイプが違うだけで女の子じゃないか」
「うれしいっ!」
アーニャは両手を広げ、ベオの胸に飛び込んだ。
「おい、あぶないだろ!」
反射的に両手を広げて彼女を受け止めたベオは、むせるほどに濃厚な彼女の汗の香りを嗅いで後悔した。
不快なのではない、逆だ。彼女の香りは甘く、ズクンと下腹部を揺らすような心地よさがある。
「ふむっ」
思わず豚鼻が鳴る。
「あ、ごめん、汗臭いよな」
「いや、その……」
ベオは小さな体をぎゅっと抱きこんで、その耳元で囁いた。