この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
奥手なオークが貞操の危機!?
第1章 1
次の日、ベオは学生食堂で食後の茶など楽しみながら、分厚い書類の束をペラペラとめくっていた。
「ふ~ん、アリシア=ユクジュート、南のエルフ族を束ねる領主の娘ねえ……」
 書類はとあるツテを使って入手したもの……あのエルフと、女騎士の身上書だ。
 書類の文字を眺めたままカップに手を伸ばす、そんな彼の視界が突如として、背後から伸ばされた白く柔らかい掌でふさがれた。
「ふふふ、だ~れだ、ですわ♡」
耳元で甘く響く声にも、ベオが表情を変えることはない。
「また君か」
「ああん、ちゃんと正解を言ってくださらないと、この手は離しませんことよ」
「ふう……アリシア=ユクジュート」
「はい、せいか~い!」
 しかし、ぱっと開かれた視界の中に映ったのは、女騎士の姿だった。
 今日は甲冑ではなく白いワンピース、しかもシンプルなデザインのものだから、極普通の少女のように見える。しかもそうした格好になれていないのだろうか、しきりに裾を気にしてもぞもぞと膝を揺すっているのだから、ひどくしおらしくもみえる。
 振り向けば背後にはエルフの少女が立っていて、こちらもそろいの白いワンピースを着ていた。
ベオは少しため息をつく。
「同じワンピースだというのに、どうしてこうも……」
 このエルフ、女騎士に比べるとずいぶんとボリューミーな体をしている。細身ですらりとしているのに、胸元と太ももがむちむちしているのだ。
 だから、ワンピースの前開きからのぞくデコルテは妖しく、裾からこぼれる太ももはまぶしかった。
「ふふふ、似合うでしょう?」
 くるりと色っぽく回ってみせる彼女に対抗するように、女騎士が声を張り上げる。
「わ、私だって、似合っているだろう!」
「あ~、はい、そうね。二人とも似合ってる、似合ってる」
「なんだ、その気のない返事は! わ、私が恥をしのんでこんな格好をしているのだぞ、せめてまっすぐこっちをみて言ったらどうだ!」
 この言葉に、ベオは豚鼻の上にある小さな瞳をパチパチさせる。
「そうか、確かに失礼だったな」
「わかればよい」
「うん、悪くない。甲冑よりも女性らしく見えるし、白というのは膨張色だから細すぎる体形をほどよくカバーして、なおかつ清潔感を演出している」
「だれがワンピースをほめろと言った!」
「ワンピースについての感想を聞きたかったんじゃないのか?」

/49ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ