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溺愛〜あたしだけの王子様〜
第2章 後編
ん?てコトは、
通信可能な位置を走っているうえに携帯の電源そのものは切ってないのよね。



『………よぅし…』


あたしはメールを作成した。

時人には〔ママが助けに行くから大丈夫!
待っててね〕と。



そして宏樹くんには……
〔分かったわ。
その別荘に今から行きます。
あなたの言う通りにする。約束します。だから時人だけは傷つけないで〕
と送信した。




読むかどうか分からない。けど、
あたしはとにかく別荘に行ってみよう。


『運転手さん。
――すみませんけど、あのホームセンターに寄ってくださる?』
あたしは高速の入り口の手前にあるホームセンターを指差した。
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