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溺愛〜あたしだけの王子様〜
第2章 後編
―――よし。

あたしは宏樹が乳房を捏ねながら目を瞑ると、
後ろ手にバッグを取った。

『もっと揉んでぇ!
先が凄いのぉっ……』

宏樹は気持ちいいのだろう、
「はあっ、くっ……」と悶えつつあたしの乳房の先端を弄る。
『ああっ、そこ!
ああん、凄いぃっ』



―――声をあげて、
プラスチックのパッケージを外す音を誤魔化した。

腰をスウィングさせる。

力を入れて締め付けながら、
宏樹の快感を極限まで煽る。


「ああっ、すごっ……
碧、気持ち良すぎ……っ」

あたしはバッグの中でがさごそとパッケージを外した。

―――よし………
もう少し。



腰をゆっくり浮かせて、
ゆっくり沈ませる。


「あ………あっ……」


左右に廻すように腰を振る。
「あっあっ……碧、
スゴすぎ………」


そして、再び激しく腰を上下に振る。

乳房が揺れる。

「あっ!ああっ、あーっ……ダメだよ碧……っ…
そんなことしたら、
もう俺――――」


子宮のナカで、
宏樹の根がドクンと脈を打ったのが分かった。

「ああっ……い」

瞬間、あたしは後ろ手に握った包丁を振り上げて宏樹の心臓に力いっぱい下ろした。


「い………」

宏樹の目がカッと見開いてあたしを見る。
あたしはその目をじっと見下ろす。
「み……みど……
なん……で……………」

振り下ろした包丁に、
更に力を込めた。
右に半回転させた。

宏樹はブルッと震えると、電池が切れた人形のようにピタリと動かなくなった……………………………………………………
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