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溺愛〜あたしだけの王子様〜
第1章 前編
1ヶ月に一度、
月始めにその月生まれの子のバースデー祝いの会がある。


時人も3月には盛大に祝われる。



『今月は、誰がお誕生日なの?』


「えっとねー、
夕輝【ユウキ】と奏【カナ】と愛結菜【アユナ】」


あたしは指がピクッと痙攣した。



愛結菜とは、
以前時人にラブレターを送ってきた子だ。


クラスじゅうのアイドル的存在で、
スラリとスタイルが良くぱっちり二重で可愛い。
運動会でも合唱コンクリールでも、やたらと時人にベタベタ触っていたから覚えている。


あたしは胸に宿った嫉妬を抑えた。


『―――そう。
3人におめでとうって言わなくちゃね』

あたしは嫉妬を誤魔化して、
『じゃあ明日の時間割りちゃんと見とくのよ』とあっさり言って部屋を出た。







そろそろ考えなくちゃいけないわね。

あたしはリビングで頭を抱えた。


GPSを付けて置くのは位置確認のみしか出来ない。

時人にはまだ携帯を持たせてなかった。


通っている学園はその辺りが厳しく、
〔小学生に不必要な情報を吹き込まないために〕と禁止だ。
中学部からOKになる。



だからクラスの子もこっそり持ち、学園外でしか使わないようだ。


ママ友に訊いたところ半数くらいの子は持っていると言っていた。親子での連絡に便利だから、隠れて学校に持ち込んでる子もいるみたい。


時人に持たせないようにしてるけど、
持たせたほうが女子からのアプローチをあたしが覗けるんじゃないかなぁ。


そう考えた。

『よっし!
購入しちゃおっと』


早速、時人の部屋に入る。『時人ぉ、そろそろ携帯持ちたいー?』




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