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溺愛〜あたしだけの王子様〜
第1章 前編
ケーキを頬張る時人が、
あたしは愛しくて堪らない。


時人に怪しまれないように見つめる。


と、そこへ……

「あー!!時人くんじゃん!」

と女子の声が………




「へっ?」時人が振り返る。
あたしはげえっと思う。

不快感が胸に広がった。


「愛結菜ちゃん…」
時人は気まずそうに呟く。


風邪で欠席してる日にケーキを食べているのはマズイ。

けど、あたしにはそれよりも愛結菜のマセた所作のが鼻につく。


「風邪じゃなかったのぉ?まさかずる休み〜?」
ワンレングスの長い髪を垂れ流し、
上目遣いに時人を見る。


あたしは今にも手が出そうだ………



「あ、おばさん。
こんばんは」
愛結菜はあたしに挨拶をした。


離れた席では愛結菜のママがこちらを見て頭を下げた。
何かの集まりらしい。


『愛結菜ちゃん、習い事の帰りかな?』
あたしは一応オトナだから、嫉妬はおくびにも出さず笑いながら訊ねた。

「うん!
ダンス教室だったの。
時人くん、風邪じゃなかったんですかぁ?」


………あたしにまで科(しな)を作っている。
あざといガキだわ。


『風邪はだいぶ治ったのよ。
夕方、お医者に行ったら時間がかかっちゃって帰りなのよ』
あたしは心の中で(早く消えろ)と唱えながら話す。


「そうなんだー。
あっ!時人くん携帯持ってるじゃんっ」
あざというえにめざとい。

「きょ……こないだ買ってもらったところだよ」
時人は流石だ。
〔今日〕なんてうっかり言わない。

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