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溺愛〜あたしだけの王子様〜
第1章 前編
夕飯の支度を手早く済ませると、
あたしは着替えてマンションを出た。
タクシーに乗り込み『Nホテルまで』と告げる。
20分後、
区外のシティホテルに到着した。
所在なく落ち着かなそうにしてロビーに宏樹が立っていた。
あたしの顔を見つけるとパアッと明るい表情になる。
『……ごめんなさい、
自宅でしたかったのに。
息子が遊んでるのよ』
「いいですよ!
俺は……あなたに逢えるならどこでも行くから…」
宏樹は高価なシティホテルでさえ踏み入れた経験がないのか、
そわそわしていた。
『行きましょ?』
あたしはにっこり笑って、エレベーターに向かう。
ボーイが案内をしてくれた。
もちろんチップを弾んである。
このNホテルは、
地下にデパ地下のような食品やら衣料品の販売スペースがある。
そこに父の宝石店が入っている。
販売スペースを半分以上占める広さで。
有閑マダムや、
背伸びしたい20代前半のOLたちが宝石店に訪れては一粒50万からのピアス・指輪・ネックレスを買っていく。
結婚予定のカップル客も多い。
あたしは着替えてマンションを出た。
タクシーに乗り込み『Nホテルまで』と告げる。
20分後、
区外のシティホテルに到着した。
所在なく落ち着かなそうにしてロビーに宏樹が立っていた。
あたしの顔を見つけるとパアッと明るい表情になる。
『……ごめんなさい、
自宅でしたかったのに。
息子が遊んでるのよ』
「いいですよ!
俺は……あなたに逢えるならどこでも行くから…」
宏樹は高価なシティホテルでさえ踏み入れた経験がないのか、
そわそわしていた。
『行きましょ?』
あたしはにっこり笑って、エレベーターに向かう。
ボーイが案内をしてくれた。
もちろんチップを弾んである。
このNホテルは、
地下にデパ地下のような食品やら衣料品の販売スペースがある。
そこに父の宝石店が入っている。
販売スペースを半分以上占める広さで。
有閑マダムや、
背伸びしたい20代前半のOLたちが宝石店に訪れては一粒50万からのピアス・指輪・ネックレスを買っていく。
結婚予定のカップル客も多い。