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溺愛〜あたしだけの王子様〜
第1章 前編
「ああ、パパおかえり………」

時人が部屋から顔を出した。

「おう、時人ただいまー。……どうした、ママと違って元気ないじゃないか」



「………ちょっとね。
ママ、
パパに言ってよぅ」



『うん?
……ああ、時人ね……
クラスメイトの女の子が入院しちゃったのよ。
それで落ち込んじゃってるの』



「へぇ。
病気なのか?」
旦那はお茶漬けをズズっと吸い込む。



『………それが、
どうやら心療内科らしいの』
あたしは時人がトイレに行くと小声でたーくんに打ち明けた。



「え……
そうなのか。
小学生で心療内科とは、
大変だなぁ。

お、時人。
落ち込むなよー」
旦那がトイレから戻った時人の頭に手を伸ばして撫でる。


「心療内科だと、
きっと大変だよ。
でも時人はもっと強い子だぞ?
自分に負けないような人間になるんだぞ」



時人は黙って聞いている。

そして、
「……うん!
俺はもっと強くなる」と元気を出した。


「そうだ、男だしな。
お友達は心配だけど……
また元気になるさ。
さ、時人は寝なさい。もう12時来ちゃうぞ?」



「うん。
パパ、ママ。おやすみなさーい」
子供部屋に消えていく。


「……時人は優しい子になったなぁ」


『あら、
昔から優しいじゃない?』

「まぁな。
俺たちの子だしな(笑)」


『ね?(笑)』

あたしは心底嬉しい。


時人は優しい。

けど落ち込んでるのは一時だけよ。

直ぐ、結愛菜なんか忘れるわ。

前向きな子だもの。

『パパもお風呂入っちゃって?
あたし、パパが休むまで起きてるから』


あたしも、時人を見習って優しくなる。

気持ちが穏やかになる………………
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