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溺愛〜あたしだけの王子様〜
第2章 後編
最近の子供たちは、
集団でいても各自ゲーム機を持ち夢中だ。



おやつを食べてジュースを飲むと、
再びゲーム機に釘付けになる。


「時人くんのママってキレイだね?」
「ママっていうよりお姉さんみたい」


ゲームを弄りながらもひそひそ話す女子たち。

あたしは耳をそばだてる。


「あのぉ、いただいたので片付け手伝います」』
1人の女子が立ち上がりあたしに着いてきた。



肩までの髪を編み込んだ女の子。

あたしは『あら、
そんなことしなくていいのよ?』と優しく言う。


女の子は「でも……」ともじもじしている。



こいつもかなと思った。
時人に良く思われたくて手伝いを申し出たのかしら?


『本当に構わないのよ。
もし、お手伝いなんかさせててケガしちゃったら申し訳ないもの。
ね?お気持ちだけありがとう』
あたしはニコニコ笑いながら女子を牽制した。



女子は不服げに頷くと、
また座ってゲームを始める。


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