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溺愛〜あたしだけの王子様〜
第1章 前編
ゴミ箱をキッチンの隅の指定ビニール袋に持って行くと、
あたしは上のほうにある2〜3枚をポケットに素早く仕舞ってからまとめた。



ピンクのフリルが付いたお気に入りのエプロン。


そのポケットに時人の愛しい液体が入ってる。



そう思うと、
あたしは言いようのない至福感に包まれた。


同時に再び股がジワリと濡れる。



やだ、さっきスッキリしたとこなのに…

まぁ指じゃ物足りないんだけど。




『さ、ミートグラタンね♪』
あたしは旦那に頼んで購入してもらった、
業務用冷蔵庫からひき肉とチーズ、マカロニ……
具材を取り出す。



そして隣の業務用冷凍庫から、
三ツ星レストランのシェフに頼んで分けて貰った〔ミートソース〕を出した。



キッチンには、
オーブン・圧力鍋・フードカッター・蒸し器などなどどれも最低30万円はする調理器具を揃えてある。



時人が産まれて2年くらいのとき、
離乳食作りに手間取った経験からあたしは旦那の定期口座を一つ解約して器具を揃えた。



――チーズもスイスから取り寄せたものをストックしてある。


時人は子供らしくて、
ハンバーグやらグラタン、スパゲッティなどが大好きだ。
チーズを混ぜるといちばん喜ぶ。
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