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溺愛〜あたしだけの王子様〜
第2章 後編
わざと舌打ちをしておいた。
ああいう、
良家のお嬢様には下品な行動自体に免疫がない。
だから『分かってるだろ?』という言葉遣いも脅し材料になる。
2人目、
達成。
『さ、次〜〜〜♪♪』
あたしはルンルン気分で小躍りしたい気持ちを抑えて、
次の女子の自宅近くまで急ぐ。
爆破予告があった日に、
痴漢もどきに遭う。
女子からすれば災難続きだ。
だけど、そのぶん学園側に相談や報告はできない。
親には言うかもしれない。
けれど到底あたしを特定するなんて不可能に近いはず。
あたしの下準備は、
数日前から始まってた。
男装画像を自撮りして、あるファッションコミュニティサイトに投稿した。
もちろん、
全身のみ。
顔や細かい部分が判別するような写真じゃない。
寄せられたコメントは〔どこの靴ですか?〕
〔カッコいい。彼氏にしてもらいたいスタイル〕と完全に男性だと勘違いされているコメントばかり。
サイトで男性に見えるかどうかを確認したのだ。
もちろん画像は直ぐ削除した。
ああいう、
良家のお嬢様には下品な行動自体に免疫がない。
だから『分かってるだろ?』という言葉遣いも脅し材料になる。
2人目、
達成。
『さ、次〜〜〜♪♪』
あたしはルンルン気分で小躍りしたい気持ちを抑えて、
次の女子の自宅近くまで急ぐ。
爆破予告があった日に、
痴漢もどきに遭う。
女子からすれば災難続きだ。
だけど、そのぶん学園側に相談や報告はできない。
親には言うかもしれない。
けれど到底あたしを特定するなんて不可能に近いはず。
あたしの下準備は、
数日前から始まってた。
男装画像を自撮りして、あるファッションコミュニティサイトに投稿した。
もちろん、
全身のみ。
顔や細かい部分が判別するような写真じゃない。
寄せられたコメントは〔どこの靴ですか?〕
〔カッコいい。彼氏にしてもらいたいスタイル〕と完全に男性だと勘違いされているコメントばかり。
サイトで男性に見えるかどうかを確認したのだ。
もちろん画像は直ぐ削除した。