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凍える月~吉之助の恋~
第1章 【第一話 凍える月~お絹と吉之助~】 一
 だが、伊八は相も変わらず一月(ひとつき)に二、三度通ってくる客であるにすぎず、二人の間には何の進展もない。ましてや、所帯を持つことについて話し合ったこともないのだ。果たして、こんな状態で真に夫婦(めおと)約束をしていると言えるのかと思ってしまうお絹である。
―伊八っつぁん! 私はここにいるの、助けて!!
 なおもお絹が叫ぼうとした時。唐突に閃光が眼を射抜き、お絹はまばゆさに再び眼を閉じようとした。が、今度、眼を開けた時、伊八が消えていたら―と思うと、怖くて眼を閉じることもできない。幾度も瞬きを繰り返している中に、溢れんばかりの光は次第にしぼんでゆき、しまいには弱々しい一筋の光に戻った。光が元の大きさに戻ると同時に、いつしか伊八の姿も消え果てていた。
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