この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
凍える月~吉之助の恋~
第1章 【第一話 凍える月~お絹と吉之助~】 一
 お絹は、うっすらと眼を開いた。ゆっくりと首だけを動かしてみれば、そこは見たこともない場所であった。かび臭いような、ほこりっぽいような匂いが満ち、鼻を突く。狭い部屋の片隅に古びた夜具が畳まれた状態でうず高く積み上げられている。
 部屋には窓らしい窓はなかったが、たった一つ、北側の壁に小さな丸窓がそこだけくり抜かれたようにあった。色あせた障子がはめ込まれている。どうやら、夢の中で見た一筋の光は、その窓から差し込んできたものらしかった。
 そろりと寝かされていた布団の上に身を起こす。
「気が付いたか?」
 背後で低い声がして、お絹はビクリと身を慄わせた。
 振り向くと、意識を手放す間際にかいま見た男の顔があった。
/422ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ