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凍える月~吉之助の恋~
第5章 第二話 【鈴の音】   二
 どくどくと吹き出す鮮血が吉之助の着物を赤く染めていた。
 お絹はその時悟った。吉之助はお絹をその身で庇ったのだ。刺客から刺されそうになったお絹を抱き込んだ時、その身代わりとなって相手の刃に貫かれたのである。迂闊にもお絹はその重大な事実に今まで気付かなかった。
 自分の犠牲になって吉之助が刺された―。
 お絹は蒼白い貌で地面に横たわる吉之助を見つめた。その瞼は堅く閉ざされている。
 このまま吉之助が死んでしまうのではないか。お絹は不吉な想像に胸をつかれ、慌ててそれをうち払った。
「吉之助さん、しっかりして」
 お絹は吉之助を抱き起こした。
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