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凍える月~吉之助の恋~
第6章 第二話 【鈴の音】  三
 吉之助の以蔵に対する口ぶりから、吉之助なりに以蔵への情めいたものを持っていたことは窺えた。それなのに、惚れた女のために、吉之助は育ての親を捨てた。吉之助にとっては辛い究極の選択であったはずだ。
「お前は吉之助のことを―」
 伊八が口ごもりながら言った。
 伊八の視線が遠慮がちにお絹の膨らんだ腹に向けられている。赤ン坊の父親が吉之助であることを伊八は知っている。
―伊八っつぁんは誤解している。
 伊八は、お絹が吉之助に惚れていると勘違いしているのではないだろうか。
 お絹は哀しい気持ちになった。眼の前が真っ暗になったようだ。
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