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凍える月~吉之助の恋~
第1章 【第一話 凍える月~お絹と吉之助~】 一
 男はお絹を見下したような眼で見つめた。
「恨むんなら、お前(めえ)の情人(いろ)を恨むんだな」
「―?」
 男の言葉の意味を計りかねていると、男は更に皮肉げに口の端を引き上げた。まるで、お絹を嘲笑しているかのようだ。
「恨むのなら、伊八を恨めと言ってるんだよ」
 その台詞に、お絹は茫然とした。
「私がどうして伊八っつぁんを―」
 男の言うことはすべて謎だらけだ。だが、男は依然として冷笑を刻んだままである。
「蠍(さそり)の以蔵を本気で怒らせたら、どうなるか、伊八も身に滲みることになるだろうよ」
「蠍の以蔵って―」
 お絹は呟き、ハッとした。
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