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凍える月~吉之助の恋~
第7章 第三話 【初戀】 一
 その不養生が災いして、寝付いたかと思ったら、三日ほどで病状が急変してみまかった。
あの時、たとえ父が何と言おうとも引き止めて養生させていれば―と、お絹は後々いかほど我が身を責めたかしれない。
 お絹は幼い頃から父について手伝いをしていた。父亡き後、その跡を継いで今も屋台を引いている。一見、小柄で華奢なお絹だが、屋台を楽々と引く姿は並の男よりは頼もしい。お絹は現在、飾り職人の良人伊八と裏店で暮らしている。二人の住まいは江戸の町外れの甚平店と呼ばれる粗末な棟割り長屋だ。住んでいるのは皆その日暮らしの貧乏人ばかりだが、皆自分のことより他人の方を心配するといったお人好しの連中だ。
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