この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
凍える月~吉之助の恋~
第7章 第三話 【初戀】 一
 陽太は今年の一月から日本橋の呉服問屋に奉公に出されている。近隣の子どもを集めて悪戯ばかりするガキ大将だが、親分肌のある、どこか憎めない子どもだ。
 六つ年上のお絹を「お絹」と呼び捨てにし、いっぱしの口を利く。お絹は陽太がてっきり父親の跡を継いで鋳掛け屋になるのだとばかり思っていたが、陽太はお絹にはっきりと言った。
―おいらは一生懸命働いて一人前の商人(あきんど)になって、金持ちになりてえんだ。
 その時、お絹は子どもながらに将来をきちんと考えている陽太を見直したものだった。いつも大人たちを困らせる悪戯ばかりするガキ大将だと思い込んでいたものだけれど、陽太は陽太なりにあれこれと思案していたらしい。
/422ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ