この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
凍える月~吉之助の恋~
第7章 第三話 【初戀】 一
「実はな、陽太が奉公先から盗みの疑いをかけられてるらしいんだ」
 伊八は低い声で言った。
「陽太の親父さんが今朝、いやに深刻な顔でいたもんで、具合でも悪いのかと訊いたら、倅が大変なことになっちまってと頭を抱えてたよ」
 話好きのおみのとひょうきんで働き者の太吉はどちらもお人好しで似合いの夫婦だ。所帯を持って長らく子に恵まれず、十年目にやっと一粒種の陽太が生まれた。二人とも口ではやかましく言い厳しくしつけているが、内心は陽太が可愛いくてたまらないのだ。
 おみの同様、普段は賑やかな太吉が沈んでいたとなると、かなり切羽詰まった状況なのかもしれない。
/422ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ