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凍える月~吉之助の恋~
第8章 第三話 【初戀】 二 
 今は陽太が赤裸々の自分を見せてくれることに、お絹はかえってホッとしていた。まだ十二の子どもなのだ。あまりに追いつめてしまっては、心が粉々に壊れて、取り返しのつかないことになってしまう。今は陽太の言い分にとことん耳を傾けてやる必要がある。
 お絹は陽太を抱きしめた。
「誰が何と言ったって、私は陽ちゃんを信じる。陽ちゃんはやんちゃでお山の大将だったけれど、親分肌のある面倒見の良い子だもの。そんな男気のある陽ちゃんが奉公先のお店のお金を盗むなんて、あるはずがない」
「お絹―」
 陽太はお絹の腕の中で泣きじゃくった。
 ふわりと花のような香りに包まれ、陽太は思いきり泣いた。抱きしめられたお絹の胸はやわらかくて、母のおみのの感触とは違っている。そのことに、陽太はこんなときなのに戸惑った。
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