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凍える月~吉之助の恋~
第8章 第三話 【初戀】 二 
 奉公に出てわずか十ヶ月で、陽太は以前の子どもらしさや眼の輝きを失っていた。大人の分別を身につけたと言えば聞こえはいいが、お絹には以前のやんちゃな悪戯っ子だった陽太の方がよほど良いと思うのだ。
 今お絹の背でねんねこ半纏にくるまれて眠る娘のお彩はまだ生まれたばかりの赤子だが、この子もやがては成長して娘から大人となり、この世を生きる哀しみを知ることになる。それを思うと親としては複雑な心境になるが、哀しみの次にはまた新たな歓びや幸いももたらされるものだ。
 吉之助との出逢いはお絹にとってけして幸せとは言えなかったけれど、こうして、お彩という新しい生命を授かることができた。お彩は良人の子ではないが、良人はお彩を我が子として大切に育ててくれている。
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