この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
凍える月~吉之助の恋~
第8章 第三話 【初戀】 二 
 お絹は陽太にもまた強く生きていって欲しかった。盗っ人だという疑いをかけられてしまったのは辛いことには相違ないが、一度や二度のつまずきでいじけたりせず、そんなときこそ立ち直って真っすぐ前を向いて生きていって欲しいと願わずにはおれない。
 そんなことを思いながら家の前まで歩いてきた時、お絹の住まいの前に所在なげに佇む若い娘を見かけた。娘といっても、まだ十三、四の少女といった方が良さそうな年頃だ。
「何かご用ですか?」
 お絹が声をかけると、娘は愕いたように振り向いた。まだ顔立ちにあどけなさの残る風貌に紅い鹿子の振袖が愛らしい。その身なりから裕福な家の娘だと一目瞭然だ。
/422ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ