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凍える月~吉之助の恋~
第8章 第三話 【初戀】 二 
 娘は少し戸惑う風を見せながらも、お絹の眼を真っすぐに見て名乗った。
「私、日本橋通油町で呉服商を営む京屋の娘お市と申します」
「京屋さんの娘さん―」
 お絹はまじまじとお市と名乗る娘を見た。流石に奉公人だけでなく家族や身内にも厳しいと言われる京屋市兵衛の娘だけはある。話に聞けば市兵衛には娘二人がいるという。年齢から見たところ、この娘は長女だろう。堂々としていながら偉ぶったところが微塵もない、若さには似合わぬ風格さえ感じる態度には打たれるものがあった。
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