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凍える月~吉之助の恋~
第8章 第三話 【初戀】 二 
「私は陽太さんと同じ、この長屋の者です。陽太さんは私にとっては弟のようなものなんですよ」
 その刹那、娘の頬がうっすらと紅を引いたように染まった。娘の顔にはあからさまに安堵の色があった。その時、お絹はお市と名乗る京屋の娘が陽太に恋心を抱いていることを悟った。陽太に惚れているお市にとっては、さも陽太と親しげだと言わんばかりに話すお絹が何者かと気になったのだろう。
 大人びて見えるようでも、その辺はやはり、年相応の少女らしい純情さがほの見えるのがかえって好ましい。
 お市はお絹から眼を逸らすことなく言った。
「紛失していたお金が見つかったんです」
「―」
 お絹は咄嗟に言葉を失った。
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