この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
凍える月~吉之助の恋~
第8章 第三話 【初戀】 二 
 流石にそんな雰囲気を見て、手代の愼太郎も怖くなったらしい。自分がしでかした罪を着せられ、陽太がお縄になりでもしたらと思うと、怖ろしくて夜もおちおち眠られないほどになった。元々、小心な男なのだ。
 怖くなった愼太郎は市兵衛に真相を申し出て、無くなった二両は陽太が鍵をかける前、自分があらかじめ盗んだのだと白状した。それを聞いた市兵衛は仰天した。てっきり、陽太が二両盗んだものだとばかり思い込んでいたのだ。愼太郎は確かに市兵衛が見ても、まるでやる気のない見込みのない若者だが、何しろ京屋から他家へ婿養子に行った伯父―市兵衛の父の弟―の忘れ形見である。
/422ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ