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凍える月~吉之助の恋~
第9章 第三話 【初戀】 三
 お絹は、子守唄を歌いながら家を出てきた。お彩がどうにもむずかり出しておさまらず、仕方なくねんねこにくるんで負うて外へ出たのだ。
 またくしゃみばかりしていたから、風邪を引かせてしまったのかもしれないと心配していた。
 と、井戸端に陽太の姿を見つけ、お絹は呼んだ。
「陽ちゃん」
 陽太がゆるりと振り向く。その幼さの残る顔が一瞬、今にも泣き出しそうに歪んで見えたのは、お絹の気のせいだったろうか。
「お絹、俺―」
 陽太はそこまで言って、何も言えなくなった。そんな陽太にお絹は微笑を浮かべた。いつもの花が綻ぶような微笑だ。
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