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凍える月~吉之助の恋~
第10章 第四話  【はまなすの子守唄】 一
 また、お絹の亡くなった父参次が夜泣き蕎麦屋であり、お絹は父の仕事をそのまま引き継いだという経緯もある。
 お絹が屋台を引いて商売に出るのは日暮れ前なので、日中はお彩の相手をすることができる。もっとも、お絹は仕立物の内職もしており、頼まれれば、そちらも引き受けたから、内職仕事が入っているときは日中も忙しかった。そんなときでも、お絹は出来得る限りお彩の相手をしてやっている。お彩は今、一歳九ヶ月、歩き方も大分しっかりしてきて、愛らしい盛りだ。おませな口ぶりで片言を喋っては大人を笑わせている。
 伊八はこんな娘にもう首っ丈である。実はお彩は伊八の種ではない。お絹が他の男に犯されて身籠もった子であるが、伊八はすべてを承知でお絹と所帯を持ち、生まれたお彩を実子として育てている。
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