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凍える月~吉之助の恋~
第10章 第四話  【はまなすの子守唄】 一
 このたおやかなひとのどこに、そんな強さが潜んでいるのか判らないほどだ。それは、恐らく拓馬を想い続けた強さでもあったのだろう。凛としたしなやかな強さを秘めた女性であった。
 お絹は先に仕上がった洗濯物を抱えて立ち上がった。
「里絵様、私はお先に失礼します」
「はい」
 里絵の笑顔に見送られ、お絹は長屋に戻った。手前まで戻ってきた時、お絹はふと訝しく思った。暑くはあったものの、用心のため表の腰高障子は閉めておいたはずだ。なのに、障子戸がわずかに開いていた。ほんの少しなので、うっかりと閉め忘れていたのかとも一瞬思い直したのだが―。
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