この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
凍える月~吉之助の恋~
第10章 第四話  【はまなすの子守唄】 一
 伊八はそれについては何も応えなかった。また、留七も頓着はしない風で、それ以上お彩と伊八の関係について触れようとはしなかった。
 幾ら言い聞かせても、お縞は留七の言い分にはいっかな耳を貸そうともしなかった。ただ血の分けた実の姪を我が手許で育てたいの一点張りである。
「あっしが相手にしなかったもんだから、お縞は家を飛び出しちまったんだ」
 留七は狭い家の中を窺うような眼で見回した。お彩の姿を探していたのかもしれない。
「あっしの住まいもこの近くだから、甚平店の子どもがさらわれて大騒ぎになってるってえいう話を耳にしてな。こんなことが起きるんじゃねえかと心配はしてたのよ。さらわれたっていうのは、あんたらのところの子どもなんだろう?」
/422ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ