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凍える月~吉之助の恋~
第11章 第四話  【はまなすの子守唄】 其の参 
 本当は二人ともこんな脳天気に花の話をしている心境などではなかった。でも、こうでもしていなければ、不安でたまらなかったのだ。こうしている間も、お彩がどこにいるのだろうか。留七の言葉一つを頼りにこんな北の果てまで来てしまったけれど、お彩はもっと別の場所に―江戸にいるのではないか、自分たちの想像もつかぬ場所にいるのではと思ってしまう。
 そんな不安をひた隠し、お絹も伊八も態度だけはかえっていつもより明るいほどであった。が、二人ともにその不自然な明るさや空元気がかえって内面の不安や焦りを示していることには気付かない。
「お絹」
 唐突に呼ばれ、お絹は眼を見開いた。
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