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凍える月~吉之助の恋~
第11章 第四話  【はまなすの子守唄】 其の参 
 それでも夫婦仲はけして悪くはなく、お縞が生まれて以来、ずっと二人目の子ができぬのを気に病んで、あちこち子授けの祈願詣でに出かけていたほどであった。
 お縞の人生を一転して変えたのは、父親が友人に騙されて多額の借財を作ってしまったことが原因だった。それまで貧しくとも何とか暮らせていた親子三人は、わずかな家財道具まですべて借金のかたに取られ、家賃も滞り、住んでいた長屋まで追い出された。とうとう玄武には住んではいられなくなり、逃げるようにしてこの地を離れていった。
 おはまが知っているのはここまでだった。
 皮肉なことに、お縞の両親の間には江戸に来てから吉之助という二番目の子が授かったのである。だが、その時、一家はどん底の暮らしを強いられていた。
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