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凍える月~吉之助の恋~
第11章 第四話  【はまなすの子守唄】 其の参 
 あの時、確かに二人の間には何らかの心の通い合いがあった。それが仮に世に言う男女の仲ではないとしても、もしあのままの状態が続いていたら―、吉之助が生命を失うことがなければ、二人の間に芽生えた感情が男女の愛にならなかったと誰が言えるだろう?
―お前には辛い想いしかさせられなくて済まねえが、たとえ短い間でも一緒に幸せな刻(とき)を過ごすことができて、俺は幸福だったよ。心から感謝してるぜ。―ありがとうよ。
 今際のきわの言葉が今もお絹の耳奧に響いている。吉之助は自らの生命を永久に葬り去ることにより、愛する女の中に永遠に消えることのない面影を強く灼きつけたのである。その存在を消すことで、吉之助は今もずっとお絹の中で生き続けている。
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