この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
凍える月~吉之助の恋~
第11章 第四話  【はまなすの子守唄】 其の参 
 時間が止まったかと思った。伊八が、お縞がお絹を見た。お彩は眠っているのか、泣き声一つ立てない。
 月とハマナスの花だけが見守る静かな海辺の夜だった。
 お絹は傍らの伊八の視線を痛いほど感じた。
―お前さん、許して。
 お絹は小さく息を吸い込んだ。前方からお縞がひたと見据えている。吉之助によく似た眼が真っすぐに向けられていた。お絹は、あたかも自分が今、吉之助と対峙しているような錯覚に囚われた。
「あんたは吉之助を愛していたのかえ、お絹さん」
/422ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ