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凍える月~吉之助の恋~
第12章 第五話 【雪うさぎ】 壱
 と、半ば呆れたように言う。伊八にすれば、女房に晴れ着の一枚、紅の一つでも買ってやりたいところなのに、当の女房といえば、着物より紙の方に魅力を感じるらしいのに、何やら複雑そうな表情だ。だが、お絹を見て苦笑いを浮かべる伊八の顔は優しさに満ちている。たまに喧嘩をすることもあるけれど、伊八はいつでもお絹には甘いのである。
 お彩は今がいちばん手のかかる時期である。普段は大人しい子なのだが、一旦むずかり出すと、これがもう手に負えない。ちっちゃな身体のどこから、こんな大きな声が出るのかと思わず首を傾げたくなるほどの大音声で泣き叫ぶ。
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