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凍える月~吉之助の恋~
第12章 第五話 【雪うさぎ】 壱
 おまけに、ひっくり返って手足を思いきりバタバタさせて暴れるのだ。お彩なりの抵抗というか反抗の表し方であろうけれど、やられている方はたまったものではない。ゆえに、お彩の起きている間中は、到底書きものどころではなく、こうして眠っている最中に少しずつ書きとめておくのだ。
 今日は熟睡しているようなので、つい欲張ってしまったが、かれこれもう一刻は書いていたようである。
 どうも夢中になると、刻(とき)の経つのも忘れてしまうらしい。お絹はつい微苦笑を零し、握り拳で肩と背中を数回軽く叩いた。
 つと立ち上がり、三叩土へと降り立ち、表の腰高障子を細く開けた。夜明けと共に降り始めた雪は止むどころか、益々烈しさを増しているようである。道理で寒さもいっそう厳しくなってきたはずであった。
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