この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
凍える月~吉之助の恋~
第12章 第五話 【雪うさぎ】 壱
 伊八は、そんな時、けして無理強いはしない。少し哀しげな眼でお絹を見つめ、伸ばした手を引っ込めるのだ。初めてそんな戸惑いを伊八に見せた時、お絹が涙ながらに謝ると、伊八は首を振った。
―気にするな。
 吉之助は結局、以蔵が放った刺客からお絹の身を庇って、亡くなった。今わの際に、吉之助は言った。
―俺は、お前に惚れていた。
 それは衝撃的な言葉だった。その身を盾にしてお絹と腹の子(お彩)を守り抜いた吉之助を最早、お絹は憎むことはできなかった。吉之助との間に最期の瞬間、心の通い合いがあったことは確かである。
/422ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ