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凍える月~吉之助の恋~
第13章 第五話 【雪うさぎ】 弐
     【弐】

 翌朝、目覚めて外へ出たお絹は思わず息を呑んだ。江戸の町は一面の銀世界に包まれていた。
 既にあれほど降りしきった雪は止み、寒走った蒼い冬空がひろがり、太陽が出ている。長屋の前の狭い道では子どもたちが歓声を上げ、雪まみれになりながらも転げ回っていた。女の子同士で雪兎を作る子、男の子たちは数人群れ固まって、雪合戦に興じる子―、と様々に愉しんでいるようだ。あと数年も経てば、お彩もあの子どもたちの中に混じって一緒に遊び戯れるようになるだろう。
 雪兎の眼には南天の実がはめ込まれている。紅いつぶらな瞳が愛らしい。
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