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凍える月~吉之助の恋~
第13章 第五話 【雪うさぎ】 弐
 お絹の言葉に、女はゆるりと首を振った。
「良いのですよ。別に逢おうと思って来たわけではないのです」
 そのしんみりとした口調に、お絹は思わず言っていた。
「失礼なことをお訊ね申し上げますが、あなた様は先生の奥様でいらっしゃいますか」
 しばらくの沈黙があった。
―親切は結構だが、度を越せば、単なるお節介になっちまう。
 昨夜の伊八の台詞が耳奧に蘇る。お絹は、女が気を悪くしたのかと心配になった。が、女は淡く笑った。
「お察しのとおり、私は岩倉拓馬の妻里絵と申します」
 そう言ってから、ふわりと花が綻ぶような笑みを見せた。
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