この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
凍える月~吉之助の恋~
第13章 第五話 【雪うさぎ】 弐
「奥様」
 お絹が言いかけようとすると、里絵は微笑した。
「私がここに来たということは、岩倉には言わないで下さい。これ以上、みっともない真似を見せて、嫌われたくはありません」
 里絵はそう言うと、昨日お絹が貸した傘を礼の言葉と共に返してよこし、後は小さく会釈して逃げるように立ち去った。とても淋しげな笑顔だった。お絹が四つの時、母は病で亡くなっている。ゆえに、お絹の中の母の記憶は極めて曖昧だが、もし生きていれば、丁度、里絵ほどの歳であろうと思う。
 一方、拓馬は父参次とほぼ同年だ。二人とも、お絹の両親と言って良い年格好である。
/422ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ