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凍える月~吉之助の恋~
第13章 第五話 【雪うさぎ】 弐
 実際、城の奧向きで日がなあまたの側女たちと戯れて享楽に耽るその姿は、まさに〝馬鹿殿〟と陰で酷評されるとおりであった。滅多と表御殿で政務を執ることもなく、ただ奸臣望月頼母にすべてを任せきりで、頼母の言うことには何でも〝そうせい〟としか言わない。信頼はいつしか〝そうせい公〟と侮蔑的に呼ばれるようになっていた。誰もが藩主信頼を愚かな君主だと思い込んでいた。
 頼母は盛綱になり代わって筆頭家老の要職に就いて、思いのままに権勢をふるった。最早、誰も頼母に意見のできる者はいない、まさに悪家老の独走状態にあった。その裏で、実は頼母は更に怖ろしき陰謀を張り巡らせていたのである。それは、藩主信頼を病気と称して隠居させ、その代わりとして分家の幼き若君を次期藩主の地位に据えるというものであった。
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