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凍える月~吉之助の恋~
第13章 第五話 【雪うさぎ】 弐
「まァ、今回は、お前のお節介が先生や奥さんをもう一度結びつけることになったんだから、結果としては良かったのかもしれねえがな」
 伊八は腕組みをして、お絹を軽く睨んだ。
「あんまり、俺を心配させねえでくんな。生命が幾つあったって、足りやしねえよ」
 伊八が屈託のない笑顔になる。お絹の大好きな優しげな笑いだ。この春の陽だまりのような笑顔を見ていると、お絹は良人の傍にいるのだとしみじみと実感できる。
 伊八の笑顔を見ながら、何となく拓馬と里絵の置いていった手拭をひろげたお絹がふと声を上げた。
「可愛い!」
 つられるように伊八が傍らからお絹の手許を覗き込むと、手拭には盆にのった雪兎の絵が小さく描かれていた。
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